根ぐされ
植物は肥料や水をあげ過ぎると”根腐れ”を起こします。
根腐れの症状として、元気がなくなり、葉が枯れてきたり、
根っこの色が黒ずんでいたら、それは根腐れです。
根腐れの原因は先に述べたように、水や肥料のあげ過ぎの他に、
酸素不足であったり、土が悪かった等の原因があるようです。
ただ、早めに対処すれば何とか復活する場合もあるそうですので
根腐れを起こしてしまったからと言って諦めてしまうのはもったいないといえそうです。
症状が比較的軽いなら、植え替えをすれば復活する事があるそうです。
その際、腐った部分や黒くなった部分はちゃんと落として発根剤をつけると良いそうです。
また、症状が重いもしくは致命傷の場合には挿し木などでクローンを作ってください。
根腐れを起こした土には菌(腐敗菌)がついています。
なのでその土を、別の植物を植えるのに使ってはダメですよ。
もし使うのでしたら、きちんと土壌殺菌処理を行った後でなければダメです。
土壌殺菌処理は、黒いゴミ袋などに土を入れ外の気温が高いようでしたら(真夏など)
そのまま外に放置で構いません。
これで3日程置けば問題ないと思います。
ただし、気温が低い場合は別のやり方にしてください。
根腐れの中でも特に初心者に多いのが水による根腐れです。
お水をあげる感覚が分からず、あげ過ぎてしまう方が多いようです。
栽培方法のページにも記載しましたが、葉に異常が見受けられた場合は、直ちに根の確認をします。
以下、私の手当方法について、程度別に紹介します。
先ず、葉の異常とは、
* 新葉の徒長期にもかかわらず、異常に葉の成長が悪いとき。
* ちょっと陽に当たっただけで葉が萎えてしまい、潅水しても戻らないとき。
* 梅雨どき頃に、葉の周りが枯れる症状がでたとき。 等々。
このような状態が見受けられたら、直ちに鉢から取り出して根の状態を確認します。黒くなった根はすでに枯死した根です。軽く引くだけで直ぐ抜けてしま
い
ます。生きている根は、細く小麦色をしており、引いても抜けることはありません。枯死した根を全て取り除き、よく洗浄した後、消毒液に30分浸けてから、
以下の対策を講じます。
<程度第1段階>
元気な根が1株に5本以上あり、かつ、根の長さが5cm以上ある場合は、新しい用土で通常の配合で鉢植えします。腰水に浸す等、通常の植替えと同じ処理をします。
<程度第2段階>
元気な根が4~5本程度で、長さが3~5cmしかないものは、選別した小粒の鹿沼に小粒赤玉を1割程度混ぜ、やや深植えにします。鉢の替わりに、深さ
10cm程度で幅15cm以上の発砲スチロールの容器を代用することもあります。結構、水持ちがよく、鉢に比べ根の広がりがよいため、意外と優れもので
す。なお、潅水時は薄めた液肥に活力液(メネデール)を混ぜて施肥をします。
<程度第3段階>
元気な根が1~3本で、根の長さが1~3cmしかないものは、全体を「水苔」で包んで先端が見える程度まで深植えをします。用土は、通常の配合のもの
を
使っています。秋にいったん根の状態を確認し、充分に根が成長したものは通常の用土に戻しますが、成長が充分でないものは、来春までそのままにしておきま
す。潅水は上記と同じです。
以上の方法は、株分けに失敗した場合にも同様の処理方法となります。
ほぼ100%救うことができますので、早めに手立てをしてください。
<程度第4段階>
根が全くない場合で、葉が残っているとき。この場合、根からの給水はできませんから、葉からの水分発散とのバランスが崩れ葉が萎えてきます。先ず、葉を
2本ほど残し、ほかの葉を切り取り、水分発散を少なくします。この残した葉は、以後の成長をみる目安にもなります。
芽全体を「水苔」で包んで、上記3と同じ方法で植えます。そのうえで、どこの家庭でもあるものを使って2ヶ月程度管理します。この間は水分補給のみです。
<程度第5段階>
根も葉も全くなくなってしまったもの。及び、4の手当で葉が枯れたもの。この症状は、多くは梅雨明けころに見受けられます。芽が硬く、緑色をしていれば、まだ生きています。
先ず、枯れた部分を全て除去し、洗浄・消毒をしたうえで「水苔」で包み、どこの家庭でもあるものを使い秋まで管理をします。
4と5の方法は、株を救うことが優先であり、来春の花は期待できません。完全復活まで2年程度要しますが、80%弱の確率で救うことができます。
「どこの家庭にでもあるもの…?」、ここでは「いわゆる企業秘密」ということにしておきます。
※ 根腐れの原因として、何年も植替えをしない、通気性の悪い場所に置く、夏の鉢温度の上昇、鉢の中が詰まり酸欠、濃い液肥や水のやり過ぎ、雑菌の繁殖等、単独の原因や種々の要因が複合的に絡んだ場合が考えられます。
私も、年に5鉢程度は根腐れが発生し、完全防止には至っていません。恐らく置き場所が原因(通気性の不良)と推測し、場所を少し変えたり、棚の高さを調整したりしています。
http://www.bluette.jp/howto/care05.html
メネデール
とりあえず枯れてる幹を切りながらばらして下さい
で、生きてる株の下の方を切ってみます。切り口がふちまで綺麗ならOK。芯が固くても周りが半透明だったりぶかぶかだとアウトです。生きてる切り口はふちまでみっちりしていて、皮の下が緑かかってる事が多いです
切ったら、切り口から5〜10cm位が漬かるようにメネデール希釈水に挿します。あればゼオライトも入れます
蒸散とのバランスが悪くなる事があるので、葉に霧吹きをして(濡れればなんでもいいですが)透明なビニール袋でてるてる坊主みたいに葉を入れて幹にくくっておきます
あとはひたすら暖かい所に置いて下さい。水は冷たくない水(室温OK)で、特に濁らなければ週一位でとりかえます(濁ったら幹も容器もよく洗い、再セットします。切り口がぼよぼよしたら切り直します)
今
処置すれば、上手くいけば5月には、幹の水中部分に白いぶちぶち(カルス:根の元)が出てきます。気温が上がったら(カルスがまだ根になってなくても)
植え付けてかまいません。植え付けたらたっぷりメネデール希釈水をやり、初回だけ鉢皿にもためます(水挿しから土への環境の変化を和らげるためです)
鉢底にゼオライトを入れるのを忘れないで下さい。あるとないとで根腐れのしやすさが全然違います
6月を過ぎて新芽がガンガンではじめたら薄い液肥を与えていいです。出来るだけ日なたに置くとしっかりした葉が開きます
パ
キラの根は健康でもかなーり貧相です(笑)実生株でも「挿し木よりは多いなぁ」位で、「こんなしょぼい根であんなに葉をつけてるん??」という感じ。1
回植え替えると5〜6年は平気だし、植え替えも「根詰まり」だからというより、土がカスカスになるのでする感じで、実際は植え替えなくてもいーんじゃない
かと思うほどです
水やりと極端な低温に気をつければタフな奴です。どこを切っても芽吹きますし、どこを挿しても根着きます。そのタフさが災いして編まれちゃうんですけどね
※
パキラ等パンヤ科の植物は幹が融合しないので、編まれるのが好きじゃないです。貧相な根でも狭い所に何本も別な株があれば干渉しますし。例えばベンジャ
ミン等クワ科フィカス属は育っていく間にくっついちゃうので、根が共有される為、編み上げにあまりストレスがありません(その代わり枯れちゃうときは全部
枯れちゃいますけど)
枝先から触っていって、パキっと乾いた音がして折れるところは
残念ながらイッちゃってます(^^;)。
しかし、生木の状態でしなるようであれば、まだ生きているという証拠。
まずはそこまでハサミで切り落としてください。
枝葉の部分ではなく、中央の主幹と呼ばれる幹の部分でも大丈夫です。
棒が土に刺さってるような寂しい状態ですが仕方ありません。
そして次に、植え替えをします。
きっと根の状態に比べると鉢が大きいはずなので(根腐れして無くなっているんで)ぐぐっと鉢のサイズを小さくしてください。
根のサイズに合わせるくらいでいいです。
清潔な観葉植物用の培養土(もしくは赤玉土7:腐葉土3程度)を使います。
ねぐされが心配なら「ミリオンA」を混ぜ合わせてもいいです。
そして植え替え直後の水遣りは「メネデール」という発根剤を薄めた水を使います。
そのあとは透明のビニール袋を鉢からパキラの頭の先まですっぽり包んで、
空中湿度を高め、カーテン越しの日の当たる場所に置きます。
ビニール袋に包んでいるので水やりは当分必要ありません。
木の棒のような状態だった幹から、ポチっと緑の新芽が出てきて、
葉っぱが展開するようになったら大成功です。
葉がでてくるということはその下の根も出てきているという証拠です。
気をつけるのは今の季節・・・というところ。
窓辺も日中はいいですが、夜は冷え込みます。注意してあげてください。
植え替えは大手術になるので、本当は気温も湿度も高い初夏に行うと良いのです。
怖い・・・と思うのでしたら、
とりあえず、水遣りを止めて、枯れている枝葉を全部落とし、
上記のようにビニール袋に包んでおきましょう。
新芽が出てくるようになったら水遣りの再開です。
オキシドール(Hydrogen peroxide、Wasserstoffperoxid)
本には家庭用漂白剤を30倍にっと書いてあるが、オキシドールではどうすればいいの?
判らないのでとりあえず、30倍にしてやってみました。
なんだか気泡が。。。本には1時間~2時間と書いてありましたのですが
へたれな私は1時間を選択。
ちょっと面白い事をやってみましょう。
薬屋で家庭消毒薬のオキシドール(オキシフル、過酸化水素水、H2O2)
を購入します。500mLが500円ぐらいです。
これを水で100倍~200倍に希釈して水遣りがわりに与えます。
オキシドール10mLに水1L入れて100倍希釈です。
湿っている土で100倍希釈、ほぼ乾いた土で200倍希釈が基準らしいです。
土中で酸素が大量発生して、根が「えらいこっちゃ!」とばかりに活が入り、新根の発生を促すらしいです。
ウチのブリエッタ(小輪多花性ペチュニア)でこれをやると葉も茎もビンビンになります。
一応、出典元はこちらです。
あとメネデールの100倍希釈液も効果があるかもしれません。
これも葉や茎が元気になります。
よろしかったらお試しあれ。なお蒸れて枯れた葉は取り除いてあげましょう。
元気がでてきたら、春の時よりも薄い液肥を与えてみて下さい。
肥料を多めに与え、弱った時は?
(肥料を間違えて多めに与えてしまい、葉が黒くなったり、株の元気がなくなってしまいました。)
A
肥
料の濃度を間違えたり、与えすぎたりする事により、植物体内の水分が外に引き出される結果を招きます(浸透圧)。丁度、塩をかけられた青菜の状態です。水
分の抜けた細胞は回復できません。苗の吸収力以上の肥料が与えられて、食傷気味になっている状態です。栄養も濃すぎると毒になる危険があるのです。
肥料濃度を間違えたと気がついたら、すぐに茎を半分以下に刈り込みます。続いて、鉢から苗を抜き出して、土を振るい落とし、無肥料で排水の良い土に植えなおします。葉のダメージがまだ半分程度であれば、この方法で回復できます。
植
え替えた後、新しい根を早く出す為に、家庭用傷消毒薬の「オキシドール」を水で200倍に薄めたものを、植え替え後の最初の水やりで使用します。量は鉢の
大きさにもよりますが、1鉢に希釈液が1リットル前後が目安となります。これにより、オキシドールの成分である過酸化水素が土中で分解し、大量の酸素が放
出されます。傷んだ根に酸素を供給し、新根の発生を促します。
この処置後の次の水やりは、土の表面が乾いてくるまで不要です。
Qへもどる Qへもどる
Q
定植後、なかなか生長しない時は?
A
主
な原因としては、春早く苗を購入した場合、売り場やその後の環境が寒すぎて、不適切であったことが最も多く、次に多いのは肥料不足です。苗を置く環境とし
ては、春は陽だまりが最適で、それ以外の季節では日当たりの良い、風通しのよい場所を選んでください。肥料も大きく育てるには不可欠です。まず、弱った苗
を元気に戻す為に、土中の酸素を増やします。家庭用消毒液の「オキシドール」を水で200倍に薄め、鉢の土に染み込ませます。コップ2-3杯が適量です。
土が乾き気味なら、200倍を2-3杯、湿り気味なら100倍を1-2杯にします。この処置で土中に大量の酸素が発生し、新しい根がでてきます。その後、
土が乾くまで3-4日待ちます。この間に新根ができ、新芽がでます。その後、通常の肥培管理を行なってください。
早
春でもなく、肥料をやっているのに育ってこないときは「根腐れ」の危険が大です。水はけのあまり良くない培養土で植えたり、潅水回数が多すぎた時等に、細
かな根の先端が傷み、水も肥料も上手に吸えない状態が起き易くなります。その様な時も生長しませんので、水やりを控えながら、根を出させる「オキシドー
ル」処置を試してみてください。
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